2018年9月1日土曜日

9月の一日参り

 2018年もいよいよ9月。
 猛暑日が続き、台風や豪雨も多く、後年はきっと「平成最後の年は異常気象の年だった」などと評されるようになるのかもしれませんが、やっと少しではありますが、秋の気配が漂ってきた気がします。

 朝、散歩がてら、伊勢神宮の外宮(げくう)にお参りに行ってきました。


 蒸し暑く、小雨がぱらつく朝でした。この時間帯はまだ参拝客も多くなく、ゆったりと参道を歩くことができます。

 外宮は正式には豊受大神宮(とようけだいじんぐう)といいます。
 内宮(皇大神宮)が鎮座してから500年ほど後に、内宮の祭神である天照大神(あまてらすおおみかみ)の神託によって、天照大御神の食事など身の回りの衣や食を司る神様として今の福井県に当たる神社からこの伊勢の地に招かれたのが外宮の祭神である豊受大御神(とようけおおみかみ)です。


 古殿地(こでんち/平成25年の第62回式年遷宮によって現在の社殿に引っ越す前まで、外宮の正宮はこの敷地にあった。)から現在の社殿が臨めます。
 はるか奥、屋根が黄金色に輝いているのが外宮の正宮、つまり豊受大御神が鎮座しているお宮になります。

 さて、今日1日を含め、毎月11日と21日は、朝8時過ぎから神馬の牽参(けんざん。見参とも。)というものが行われます。
 伊勢神宮には皇室から神様に奉納された神馬が飼われており、こうして定期的に神前にお目見えする祭事が行われているのです。
  このイベントは、ふだん馬などなかなか見られないこともあって参詣客の人気を集めており、この時も100人近くの人々が馬が牽参する様子をカメラに収めていました。


 ちなみに、神馬にはちゃんと名前があるのですが、この馬が誰なのかは不明。たぶん「草音」だと思うのですが。
 でっかい一眼持ってたマニアに聞いてみたらよかった。

 この神馬、神職に曳かれて外宮拝殿の鳥居前に静止すると、ちゃんと頭を下げて、本当に参拝しているように見えます。


 その瞬間は、周りの参詣者からもどよめきが起こりました。
 この後、再び手綱を曳かれて引き返し、御厩(みうまや)に戻っていきました。天候や馬の体調にはよるそうですが、何時間かはこの御厩につながれているそうで、参拝客も間近で神馬を見ることができます。
 
 この神馬牽参は、外宮だけでなく、もちろん内宮でも同じように行われています。

Sacred horses are kept in Ise Jingu. They will visit the main shrine on the 1st, 11th, and 21st of every month.
Ise Jingu is deeply related to the Japanese Imperial Family and they were given to here from the Emperor.

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