2018年10月31日水曜日

伊勢で大麻の精製作業始まる

NHK津放送局のニュースで、三重県の南伊勢町で神社のしめ縄などに用いられる大麻の繊維を作る作業が始まったことを取り上げていました。
大麻とは、例のあの「大麻」のことです。
言葉を聞くと「麻薬」とか「幻覚作用」とか言ったダーティーなイメージを思い浮かべてしまいがちですが、もともと、お祓いに使う祓串(神職が振る、白いハタキのような神具)などに使われてきた神事用の神聖な植物という側面を持っています。

NHK津放送局HPより
しかし、大麻の栽培については、悪用や濫用の恐れが高いことから法律によって厳しい制限が設けられており、国内の栽培農家も年々減少していました。
このため、日本の伝統的な神事に使われるにもかかわらず、多くの神社では中国などから輸入された大麻を使用しているのが現状で、これに危機感を持つ神社関係者らで構成する「伊勢麻振興協会」が、三重県に対して県内での栽培許可を申請していました。
この審査には紆余曲折あったようですが、防犯対策の強化などについて県から指導を受け、今春、栽培が許可されました。

伊勢麻振興協会は、繊維に換算して30kg分の収穫を想定し、伊勢市内の畑で栽培を行ない、8月に収穫を終えたとのこと。南伊勢町の職人が加工した精麻(大麻の茎を発酵させ、表皮を剥いで精製したもの)は桑名市の多度大社と、鈴鹿市の椿大神社に供給される予定とのことです。


◆NHK NEWS WEB 許可受け 大麻草の繊維を作る 10月31日

一般社団法人 伊勢麻振興協会 ホームページ

0 件のコメント:

コメントを投稿

「MYひしゃく」でコロナ対策!?

  伊勢神宮・内宮の近くにある神宮会館で、参宮用の柄杓(ひしゃく)を販売していると聞いたので行ってみました。神宮会館は伊勢神宮崇敬会なる信徒団体が運営している宿泊施設で、私が子供のころは確か会員制で古色蒼然とした建物のホテルでしたが、20年ほど前に全面改築され、現在は誰でも泊まれ...